2017年12月26日火曜日

これ以上は望めない、新品同様のデラックス!


62年間あなたを待っていたデラックスがここに。

1955年に生まれた、このスミス・デラックスは62年間ほとんど使用されることなく、オリジナル・オーナーの元で眠り続けていました。英国で発見された時には、ベルトを外され柔らかな布につつまれ机の引き出しにしまい込まれていました。オリジナル・ボックスやベルトは現存しませんが、すべての部品がオリジナルのまま、しかも、一度もオーバーホールが行われていないと思われるフルオリジナルの状態。まさに新品同様と呼んでも差し支えない奇跡のコンディションと言えるデラックスなのです。

光の当たり方により濃淡が反転する、極めて魅力的なデュオ・トーン文字盤は最もスミス・デラックスらしいデザインと言えるでしょう。上のタイトル写真と比べていただくと、文字盤の内外で色の濃淡が逆転していることが、お分かりいただけることでしょう。







また、6時の位置に配置されたスモールセコンド・ダイヤルは、よりヴィンテージ・ウォッチとしての面構えを色濃く印象付けています。一見すると、複雑なデザインに感じるこのスモセコですが、実はシンプルにムーブメントを設計した際の秒針の位置がこの場所であったということは、あまり知られていません。つまり、スモセコいわゆる機能美なのですね。



こちらは、竜頭側の側面ですが、竜頭自体の美しさはもちろんのこと、細部のどこへ目を向けても、極めて美しい状態が保たれており、また、エッジ部分のシャープなラインから、磨き上げて美しくなったケースではなく、新品当時の状態が維持されてきた、英国人が最も好む、「フルオリジナル、ネヴァータッチド」であることがわかります。竜頭の黒い影はカメラです。


コンディションの素晴らしさは外観だけにとどまらず、内部のムーブメントにおいても目を見張るものがあります。恐らくこの時計は、今まで一度もオーバーホールを行われてたことがないと思われ、日本に到着後、ウォッチギャラリー・ビッグベアーにて注意深く分解、洗浄、注油、そして、組立のオーバーホールが行われました。また、OHの際にひとつも部品交換を行う必要がなかったことも特筆に値します。


何処を見ても、まるで昨日スミスのチェルトナム工場から出荷されて来たのではないかと思ってしまう程の奇跡的なコンディションと言えます。動作も1950年代当時のクウォリティーを保っています。欠陥部品と言われているボルトスプリングでさえも、交換の必要がないほどのクウォリティーを有しており、毎日使用したとしても10年以上は交換せずに使用可能と思われます。


今回は、この極上のスミス・デラックスをウィンター・セールということで、極めてリーズナブルな驚きのプライスで提供させていただきます。このデラックスの真価をご理解いただける方に、ぜひ使っていただきたいアイテムです。

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2017年12月17日日曜日

エイジングの魅力あふれるマグナムサイズのデラックス





エイジングの魅力

ヴィンテージ・ウォッチならではの魅力溢れるスミス・デラックスが入荷いたしました。光の当たり方で表情を大きく変えるデュオトーン文字盤には、長い年月により育まれたエイジングとプレビアス・オーナーの使用した痕跡が、道具としての極めて美しい表情を作り上げています。




デュオトーン文字盤、スモールセコンド、そして美しい形状の金メッキの3針。これらは、このデラックスの魅力を引き立てて、スミスらしいデザインを作り上げています。






エイジングは金メッキが施されたケースや竜頭にも及び、その自然なエイジングは、各パーツがオリジナルであることの証ともいえるでしょう。
ケース外径は35mmとスミスのなかでは、特に大きいマグナムサイズです!






正しく使い込まれた道具には、新品にはない美しい佇まいを感じることが出来ます。また、極めて良好な精度を示すことから、この時計は正しい整備を受けてきたことが分かります。もちろんビッグベアーでオーバーホールを受け、必要な部品は交換され、一年間の保証が付帯いたします。

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2017年11月29日水曜日

時計士しか知らない、スミス・デラックスの美しさ


分解して分かるスミス・デラックスの魅力

時計士がオーバーホールなのどを行うため
分解すると、文字盤にプリントされてた小さな文字に気づかされる。このデラックスには"Made in England"の文字を読み取ることが出来、イングランドのチェルトナム工場で生産されたもの。スミスの腕時計には生産国の表記が二種類あり、上記ともうひとつは、"Made in Gt. Britain"で、ウェールズ工場で生産されたもの。

ムーブメントの内部にはミクロの単位で設計された美しいギアが並びます。ゼンマイの動力が、いくつものギアに伝達されて、振り子に到達。振り子が一秒を作り出してゼンマイの動きを制御します。写真中央のギアの軸の先端に秒針が付きスモールセコンドの針を正確に動かします。





時計士は必要な部分を分解して行き各部に異常がないか、チェックします。分解して行くと時計のオーナーには見えない部品にまで、合理的で美しいデザインが施されていることが分かります。それらには、時計としての製品の精度を裏付ける機能美であることは勿論ですが、それだけではないスミス社の誇りを感じさせる美しさがあります。

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2017年10月29日日曜日

徹底的に使い込まれ愛されたスミス・デラックス


■長年、使い込まれた機械だけが手に入れることの出来る美しさ

1960年代に生まれ、実用品として使い込まれてきたこのスミス・デラックス。本来の艶のあるクロームメッキのケースの表面は、幾多の戦歴によりざらついた表情を見せる。頑強な真鍮製のケース本体にはいくつかのやや深めの損傷も見受けられる。しかし、ケースとしての機能は全く失われておらず、四本のラグは、しっかりとベルトを固定し腕時計のボディーとしての役目を果たし続けている。そして、文字盤も針も表面的なエイジングを見せてはいるものの、やはり、まだまだ、何十年も時を刻み続けてゆく逞しさを感じ取れる佇まいが美しい。デッドストックや新品同様のヴィンテージウォッチは、それはそれで、魅力的なアイテムと言える。しかし、ここまで正しく、そして、遠慮なしに使い込まれ、しかも適切な整備が施されてきた機械式時計には、そう簡単に巡り合うことはできない。これもまたひとつの美しさと言えるのだろう。格好良いのである。


■夜光塗料がヴィンテージらしさに味を加える

このデラックス、良く見ると長短針とアラビア数字のインデックスに夜光塗料が施されている。当時は暗い場所でも時刻を知ることが出来た便利機能であったが、現在は残念ながら効力が失われている。しかし、デザイン性は失われていない。






■驚異的な美しさのムーブメント

長年、使用されて来たとは言え、クロームメッキのケースの表面がここまでエイジングすることは、そう簡単なことではない。そんな過酷な使用頻度とは裏腹に内部に包み込まれたムーブメントの美しさは驚異的と言っても過言ではない。一体、幾度、時計師の手により分解されたのだろうか?








■防塵、防水機能の効果は大きい

このケース、実はロレックスやオメガも当時採用していた英国の名門ケースメーカー、デニソン社のアクアタイトという防塵、防水機能付きの優れた製品なのだ。裏蓋はスクリュー式で竜頭は二重構造。外観とは裏腹に内部のムーブメントの状態が保たれていた理由がここにある。







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2017年8月7日月曜日

英国の名門ジュエラー、"ASPREY"のスミス


■英国はロンドン、ニュー・ボンドストリートにある気品高きブランド

1781年に、ウィリアム・アスプレイにより創業された英国王室御用達のジュエラーとして著名なのが、このASPREY。ロンドンのニュー・ボンドストリートに本店を構え、顧客の様々な要望に応えることができる工房を備え、幅広い顧客を持つことでも知られている。


■スミスに製作を依頼した金無垢腕時計

世界の超一流ブランド、ASPREYがスミス社に依頼して製作したのが、この金無垢ケースの腕時計。そっけないともいえる文字盤の極めてシンプルなデザインに施された、筆記体の美しいASPREYのロゴ。この見た目に軽やかではあるが、長い歴史と伝統とを背負ってきた重みのあるロゴ。シンプルな盤面であるがゆえに、より一層、その美しさを際立たせた巧みなデザインといえるでしょう。


■ASPREYに認められたスミス社の技術力

このASPREYに搭載されたムーブメントはセンターセコンド用の高性能17石27.CS.キャリバー。その精度の高さは、ASPREYのお墨付きというだけあり新品当時の日差は10秒前後と言われています。





■裏蓋には美しい刻印が

9金無垢ケースの裏蓋にはFAIREY AVIATION CO. LTD.が社員へ贈ったことを示す美しい刻印が刻まれています。

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2017年8月5日土曜日

分解掃除(オーバーホール)について


毎日、ご使用の場合は二年に一度、使用頻度が極端に少ない場合でも、オイルの硬化が始まりますので、五年に一度は分解掃除(オーバーホール)を必ず行ってください。長期保管される場合は高温多湿、温度変化の激しい場所などを避け保管いただき、再使用される前には必ず分解掃除を行ってください。

日常のお手入れ


保管する場合は高温多湿を避け、ご購入いただいた際に付属していた箱に入れて保管してください。水滴などが付いた場合には、やわらかい布で、ふき取っていただき、ゴミなどの付着はやわらかいブラシや布などをご使用ください。

誤って衣類と一緒に洗濯してしまった場合には、表面の水分を取り除きお近くの時計店にご相談ください。

また、落下などで動作不良が確認できる場合は、ご一報いただいた上でウォッチギャラリー・ビッグベアーへお送りください。

修理の際はこちらから

お薦めの使い方



スミスの腕時計は基本的にゼンマイをいっぱいまで巻いていただくと、30時間動
作いたします。ただ、ゼンマイを常にいっぱいまで巻いてご使用いただくと、ゼ
ンマイに大きな負担がかかります。つまり、8割ほど巻いてお使いただくと約24時
間動作し、ゼンマイが格段に長持ち致します。

竜頭の巻き方は個人差がございます。停止状態から、いつもの巻き方で一杯まで
巻いてみます。その際に、何回巻けるかを数えていただきます。例えば、それが
30回でしたら、次回から、その8割に当たる24回巻いていただければ、約24時間動
作してゼンマイにも負担が少なく、長持ちするというわけです。

ご使用上の注意点


ヴィンテージ・ウォッチは、防水、防塵、耐衝撃、耐磁気などの性能が完全ではございません。そのため、湿気や風の強い日のご使用や、落下、磁気の強い製品にはご注意ください。

強い雨の日や風の強い日には、ご使用を避けていただくことや、小雨の時や、湿度の高い日には、時計を露出させずに衣服などで覆っていただくことをお勧めいたします。

落下を防ぐためには、腕に時計を付ける際や、外す時には、歩きながら、階段を上りながらなどを避け、テーブルの上やクッションの上などに裏返して置き、腕を重ねるように付けていただくと落下事故を防ぐことが出来ます。

電気製品などのマグネットが使用されている機器のそばには置かないように注意しましょう。



安心の最大3年保証

ウォッチギャラリー・ビッグベアーの

スミスには1年~3年の長期保証が付帯します

※デッドストックは初期動作保証となります

■状態の良い個体であっても、分解掃除(オーバーホール)だけでは使えません

当時、高級品ではございましたが、生活に密着した道具であった時計は、毎日、実用に使われて来た個体がほとんどです。

ウォッチギャラリー・ビッグベアー、各部の消耗を徹底的に把握して、発売当時の性能を発揮できるように、また、末永くご使用いただけるように、単なる分解掃除(オーバーホール)だけではなく、消耗部品やリペアが必要な部品を交換または修復し、さらに、スミスの欠陥部品(ボルトスプリング)を対策部品に交換するなど専門店ならではの整備を行った上で販売いたしております。

■万全を尽くしていても古い機械。保証がなければ心配です

ただ、目には見えない金属疲労など、一か月、二か月と使い始めて起きてしまうトラブルが100%起こらないといえないことも事実です。

そのため、万一の時に備えて一年間(プレミアムコンディションは三年間)の動作保証を付けさせていただいております。ウォッチギャラリー・ビッグベアーのスミスはコレクションや飾り物ではなく、発売当時と同じように毎日ご使用いただく実用的な時計として販売いたしております。出来る限り最初の一年間は頻繁にご使用いただければ幸いです。そして、万一、不具合が発生してしまった際には、無償で修理させていただきます。

一年間トラブルなくお使いいただけた時計は、その後、末永くご使用可能といえ、不具合が出てしまった際には、部品交換など行わせていただき、完璧に近い状態となります。

■消耗品であっても、ムーブメントの構成部品に対しては100%保証致します

古い時計の場合、ほとんどの時計店ではゼンマイなどの消耗品の破損は、保証対象外というのが常識のようですが、ウォッチギャラリー・ビッグベアーでは、消耗品であっても、保証期間内であれば無償で交換させていただきます。なぜなら、ウォッチギャラリー・ビッグベアーでは、消耗品の殆どを新品交換して販売させていただいているからです。

■こんな場合は、保証期間中であっても保証対象外となります。

落下などで、衝撃を受けた場合。水分やゴミが侵入した場合。磁気帯びによる場合。これらのご使用中、外部から受けたり、侵入又は、影響を及ぼされて発生した故障につきましては、販売店側の責任とは言えないため保証対象外となりますことをご了承ください。

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2017年7月20日木曜日

魅力あふれるデラックスのレアモデル


■ピンクゴールド・メッキ、スモセコ、テクスチャー2トーン文字盤、夜光塗料
これ以上の個性は出さないレアモデル!

1950年代英国スミス社製デラックス
グッド・エイジド・コンディション

サマーセール価格!:SOLD!



■ブラック&ホワイトの2トーンの文字盤は境界線に金の美しい曲線が施され、さらに6時の位置には質感の違う同心円の地紋の入ったブラック・スモール・セコンド・ダイアルが配されています。
ホワイト部分には繊細な地紋が刻まれ、ブラック部分にはエイジングにより大理石のような風格ある模様が浮かび上がっています。
さらに文字盤と長短針には夜光塗料が施され複雑で、印象的な文字盤をかたちづくっています。


■ケースは金メッキのベゼル一体型の本体とステンテス・スチール製のスクリュー・バック式の裏蓋とリムの3ピース構造。
その個性的な形状のケース・デザインに加え金メッキはピンクゴールドを採用して、さらなる異彩を放っています。
各部にエイジングは見られるものの、10年以上スミスを販売した中でこのアイテム1点のみのとうレア・モデル。
このアイテム、どなたの手に!?






■裏蓋はバックプレートとスクリュー式のリムとからなる2ピースと極めてレアな構造を採用。スクリューバック式なだけあり、ずっしりとしたケースは、文字盤のデザインとは裏腹に男性的な印象。










■ムーブメントには定番のスモセコ用15石が搭載されています。コンディションは極めて良く、整備の行き届いた美しい状態を保っています。







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2017年7月19日水曜日

スミス・ミリタリー


■1968年スミス・ミリタリー・オフィシャル・ウォッチ
スミス社は軍用のオフィシャル・ウォッチを1950年代と1960年代(1970年まで)に2種類生産していました。今回、紹介させていただくアイテムは1968年に発行されたアストラル・ムーブメントが搭載されたモデルです。

■頑強なSS製ケース
ケースはフル・ステンレス・スチール製の極めて頑強なもの。裏蓋はスクリュー・バック式でパッキン付きの防水、防塵機能付で、竜頭も二重構造の防水、防塵性に優れた構造です。裏蓋を開けると、内部には防塵用のダストカバーが装備されています。








■ムーブメントはハック機能付き

ムーブメントには、英国製アストラルの末期モデルに搭載されていたハック機能付センター・セコンド・キャリバーが搭載されています。ハック機能とは竜頭を引っ張った時に秒針が止まる機構で、秒単位の時刻設定が可能です。また、英国チェルトナム製17石ムーブメントの中では、最も熟成が進み、振子の軸受に耐震機構やチラネジを持たない工作精度の高い振子など、最も高性能な英国スミス社製のキャリバーと言えるでしょう。



■高性能かつヘビー・デューティー
さすがに、本物の軍用だっただけに、その高性能かつヘビー・デューティーであることにおいては、スミス社製腕時計の中ではナンバー1と言えます。今では、そのデザイン性も手伝い、スミス愛好者だけにとどまらず、広くヴィンテージ・ウォッチ愛好家の羨望の的となっています。
★今回はサマーセール対象品ですのでお見逃しなく!


■このスミス・ミリタリーの商品ページはこちら


2017年7月16日日曜日

スミスの正しい使い方と注意点



■スミス社製手巻式腕時計の使い方
ここでは、戦後のスミス腕時計の中でもハイグレード・モデルと呼ばれている、「1215」「デラックス」「アストラル」「エヴェレスト」そして「インペリアル」の使い方について解説します。

■竜頭の働き(動力用ゼンマイの巻き上げ)
スミスに限らず手巻式の腕時計は、時計の右側にある竜頭(リューズ)と呼ばれるつまみを手で回すことにより、ゼンマイが巻かれ、ゼンマイに蓄積された動力により針を動かすことが出来ます。

■竜頭の働き(時刻設定)
竜頭を手前に引っ張り出して、ゆっくりと回すと針が動き、時刻設定することが出来ます。この時、反時計回りに回すと時計の進行方向へ、時計回りに回すと逆方向へ針を動かすことが出来ます。


■ゼンマイの巻き方
竜頭を押し込んだ状態で、時計回りと反時計回りを交互に繰り返すように巻いて、巻上げが重たくなったら巻上げ完了です。

★★★★★★★★★ワンポイント・アドバイス★★★★★★★★★

◎お薦めの巻き方!
スミスの腕時計は基本的にゼンマイをいっぱいまで巻いていただくと、30時間動作いたします。ただ、ゼンマイを常にいっぱいまで巻いてご使用いただくと、ゼンマイに大きな負担がかかります。つまり、8割ほど巻いてお使いただくと約24時間動作し、ゼンマイが格段に長持ち致します。
◎こうすれば簡単!
竜頭の巻き方は個人差がございます。停止状態から、いつもの巻き方で一杯まで巻いてみます。その際に、何回巻けるかを数えていただきます。例えば、それが30回でしたら、次回からその8割に当たる24回巻いていただくと約24時間動作してゼンマイも長持ちするというわけです。


■時刻設定
竜頭を引っ張り出した状態で、ゆっくり回して、合わせたい時刻に長短針をセットし、最後に竜頭をゆっくり押し込みます。
※どちらに回しても時計が壊れない仕組みになっています。近道を選ぶと良いでしょう。

★上の動画をご覧いただくと、より分かりやすいと思います。

■使用上の注意点
①衝撃に弱いので落としたり、ぶつけたりしないように心がけましょう。
②防水機能が弱いため、水分の侵入に気を付けて下さい。
③ゴミの侵入は故障の原因のNo.1ですので、風の強い日の使用はひかえましょう。
④磁気の影響で狂いが生じやすいので強い磁気のそばには置かないで下さい。

◎神経質になり過ぎず楽しく使いましょう!
上記の注意点を読むと、気を使い過ぎて、楽しく使えないように思ってしまうかもしれません。でも、これらの注意点は現代の時計にも当てはまる常識的な心配りだと思います。
そして、ヴィンテージ・アイテムを使うということは、その製品が生まれた時代を感じることでもあるのではないでしょうか。その時代にタイム・スリップしたつもりで、楽しんで使ってみましょう。


2017年7月15日土曜日

スミス機械式腕時計入門その1「アンティークとヴィンテージ」

 

■スミスはアンティーク、それとも、ヴィンテージ
骨とう品や少し昔の製品をアンティークやヴィンテージと呼びますが、スミスの時計はどちらが正解なのでしょうか?
上の写真の時計はどちらもスミス社製ですが、左の腕時計は1890年代に生産されたアンティーク・ウォッチ。そして、右は1960年に作られたヴィンテージ・ウォッチです。
つまり、スミスの時計の中には、アンティークとヴィンテージの両方があるのです。

■アンティークとは
アンティークとは、本来、生産後100年以上が経過した製品に対してつけることのできる名称です。骨とう品=アンティークと思われがちですが、西洋では古くから100歳以上の製品のみをアンティークと呼んでいます。

■ヴィンテージとは
それでは、ヴィンテージはというと、生産後25年以上が経過した製品に対してつけることのできる名称です。つまり、スミスの殆どはヴィンテージ・ウォッチということになります。

■英国のアンティーク・ショップで見つけたAAバッジ
英国に行くと、古い村や町で、アンティーク・ショップを見かけることが多く、ついつい中を覗いてみたくなります。何か掘り出し物はないだろうかと、店の扉を開けてみると、魅力的なアンティークが沢山並んでいて目移りしてしまいます。そんな中に1940年代に使用されていたAA(日本のJAF)のカーバッジを見つけました。意地悪く「このバッジはアンティークじゃなくて、ヴィンテージですね?」と尋ねてみると「いや、40年後のアンティークさ!」と、さすがユーモアたっぷりの英国人。



2017年6月21日水曜日

スミスのストップウォッチ入荷!ミントです!


 ■1950年代、英国スミス社製10分の1秒カウント・ストップウォッチ入荷!
1950年代にスミス社は5分の1秒、10分の1秒、100分の1秒、そして工場などで使用した特殊な100分の1分(500分の1分)計を生産していました。今回、入荷したストップウォッチは、最もポピュラーな10分の1秒計測器です。
※商品ページはこちらから。

■使いやすいサイズとワンボタン
頑強なクロームメッキ・ケースと見やすい白文字盤にブルースチール針、そして、使いやすいワンボタン式のムーブメント。もちろん機械式手巻ですので、竜頭を巻いて使用します。そして、竜頭を押して、スタート。もう一度押して、ストップ。さらに押して、リセットです。
外径51mmと手になじむ一般的なサイズです。


■ブルースチールの魅力
ブルースチールの針はその名の通り、光が当たるとメタリック・ブルーに輝きます。鉄針を焼き入れすることにより、この色が付きヴィンテージ・ウォッチのひとつの魅力となっています。






■巧みな文字盤の表記
この文字盤は、一周30秒計であるため黒数字と赤数字で二重に表記され二周することで1分であることを巧みに表示しています。ミニッツ・カウンターにもその色分けが反映されており、その組み合わせによって、瞬時に計測時間を読み取ることが出来ます。また、最大15分をカウントすることが可能です。



■精度の高いSW43キャリバー搭載
裏蓋を開けると精巧なムーブメントが顔を見せます。精度と信頼性の高いスミス社製SW43キャリバーが搭載されています。内部の消耗はほとんどなく恐らく全く使用されていなかった、デッドストックではないかと思われます。


■驚愕のコンディション
コンディションは裏蓋の微細なキズ以外は使用感の見られないミント・コンディションと呼べる状態です。ケース以外の部分に関しても全て新品同様の状態を保っています。

※商品ページはこちらから。













2017年5月30日火曜日

"エイジングで美しさを増す金無垢ケースのスミス・デラックス"



■スモセコ・2トーン・デラックス
スミス・デラックスの中でも最も人気の高いこのモデルは、金無垢、金メッキともに1950年代に生産されていました。水分などの侵入が無ければ、特にマット・ホワイトのセンター部分に味わい深いエイジングの表情が現れます。
デラックスやアストラルなどのハイグレード・モデルには100年後にどんな経年変化が現れるかを考えた素材選びを行っていたといわれています。


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■スモセコの存在意義と魅力
スモール・セコンド・ダイアル、略してスモセコは小さな時計の文字盤に、さらに凝縮間と複雑さを与えます。時計の構造上、シンプルに秒針を取り付けると必然的に6時の位置となります。つまり複雑に見えるスモセコですが、実は腕時計の原点でありベーシックだったのですね。そのためスモセコが、デザイン的にトラディショナルな雰囲気を与え、ヴィンテージの味わいを深めているのというわけです。




■センターセコンドのデラックス
そうなると、センターセコンドの構造も気になりますね。実はシンプルに見えるセンター・セコンドはスモセコのムーブメントをベースにギアを追加して秒針を移動しているため、ムーブメントはスモセコよりも複雑にできているのです。機械好きには、分かりますね!スモセコ15石、センター・セコンド17石の理由が…!?
答えは、いずれ、ブログにて紹介いたします。


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■375は9金無垢ケースの証
写真に移っている375の数字。これはケースに含まれる金の比率を表しています。スミスの金無垢ケースは9金。純金は24金ですから24の37.5%、つまり24に0.375を掛けると答えは9となるわけですね。
9金無垢は金の他に真鍮や銅などが混ざった合金なのですね。そうなると、スミスが9金を選んだ理由も気になります。こちらも、またの機会に…。



■マグナムサイズのスミス・デラックス
スミス・デラックスの中でも外径35mm以上の物を英国ではマグナム・サイズと呼んでいます。デラックスの中でも、特にフラッグシップ・モデルには、このマグナムサイズの9金無垢ケースが使われています。当然、サイズが大きくなる分、金の質量も増えることになり販売価格にも反映されていました。





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■文字盤にも拘りが
マグナムサイズのフラッグシップモデルは、その大きさだけではなく、文字盤にもフラッグシップにふさわしい拘りが注ぎ込まれていました。
やや、グリーンがかったグレーの盤面はこのモデル独特な斑点状のエイジングを見せます。また、長短針のメッキも他のモデルと材質が異なっているようで、赤っぽい斑点が浮かび上がります。
そして、銅の割合が多い9金無垢ケースはピンクゴールドに近い輝きを見せます。


■上品で美しいケースのデラックス
このデラックスはデニソン社製アクア・タイト・ケースに地紋の美しいセンター・セコンドが気品を感じさせるデザインが魅力です。
英国の名門ケースメーカーのデニソン社の製品は、防水機能や高い工作精度などの技術的な魅力に留まらず、計算されつくした美しいラインなどのデザイン性も魅力です。
知れば知るほどに、味わいを感じられる、云わば大人のデラックスと言えるでしょう!




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■繊細な地紋は最大の魅力
さらに、この時計の最大の個性はなんといっても文字盤の繊細な地紋と言えるでしょう。淡い光と影とが織りなす微妙なニュアンスにより上品で軟らかい質感を作り上げたスミスのセンスは、英国の一級品と呼ぶにふさわしいと言えるでしょう。このデラックスを見ると、世界のラグジュアリー・ブランドのエルメスをはじめとするベンソンやアスプリーがスミスに製作を依頼していたことにも頷けます。