2017年4月9日日曜日

スミス・アストラルのレア・モデル


スミス・アストラルの中には
「ASTRAL」のみのロゴが文字盤に入るモデルがあります
その時代は1950年代後期と1970年代以降のふたつ

1970年代以降のアストラルはスミスの時計製品を
総称して「ASTRAL」と呼んでいたため
腕時計の殆どにも「SMITHS」のロゴが入っていませんでした

しかし、この1950年代後期のごく一部のアストラルは
「SMITHS」のロゴが入らない理由が定かでなく
同時期に生産されていたアストラルの殆どに
「SMITHS」のロゴが入っていたため
「ASTRAL」だけのモデルは
ミステリアス・アストラルと呼ばれています



この稀少なアストラルは光が当たると青く輝くブルースチールハンズが採用されており、当時としてもヴィンテージの雰囲気を取り入れたアストラルといえます。
文字盤に「SMITHS」のロゴがない分スミス初心者には少々寂しい印象を与えるようですが、より文字盤がすっきりしていて美しいと英国では珍重されています。



このケースはベゼル、本体、そしてSS製裏蓋が独立した3ピースのクロームメッキ製ですが、その仕上がりは1950年代当時の他のスミスと比べて極端に薄いデザインとなっています。後に流行したスリムラインの先駆けともいえるでしょう。
また、その状態の良さには目を見張るものがあります。



ムーブメントは1215Cタイプの15石が搭載されており、その精度と整備性の良さには定評があります。
外観の美しさからも十分にお分かりいただけるように、極めて状態の良い個体です。
驚くべきことに、ほぼ新品出荷時の歩度を保っています。
ほとんど使用されていなかったことが分かります。


お問い合わせはこちら