2017年7月20日木曜日

魅力あふれるデラックスのレアモデル


■ピンクゴールド・メッキ、スモセコ、テクスチャー2トーン文字盤、夜光塗料
これ以上の個性は出さないレアモデル!

1950年代英国スミス社製デラックス
グッド・エイジド・コンディション

サマーセール価格!:SOLD!



■ブラック&ホワイトの2トーンの文字盤は境界線に金の美しい曲線が施され、さらに6時の位置には質感の違う同心円の地紋の入ったブラック・スモール・セコンド・ダイアルが配されています。
ホワイト部分には繊細な地紋が刻まれ、ブラック部分にはエイジングにより大理石のような風格ある模様が浮かび上がっています。
さらに文字盤と長短針には夜光塗料が施され複雑で、印象的な文字盤をかたちづくっています。


■ケースは金メッキのベゼル一体型の本体とステンテス・スチール製のスクリュー・バック式の裏蓋とリムの3ピース構造。
その個性的な形状のケース・デザインに加え金メッキはピンクゴールドを採用して、さらなる異彩を放っています。
各部にエイジングは見られるものの、10年以上スミスを販売した中でこのアイテム1点のみのとうレア・モデル。
このアイテム、どなたの手に!?






■裏蓋はバックプレートとスクリュー式のリムとからなる2ピースと極めてレアな構造を採用。スクリューバック式なだけあり、ずっしりとしたケースは、文字盤のデザインとは裏腹に男性的な印象。










■ムーブメントには定番のスモセコ用15石が搭載されています。コンディションは極めて良く、整備の行き届いた美しい状態を保っています。







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2017年7月19日水曜日

スミス・ミリタリー


■1968年スミス・ミリタリー・オフィシャル・ウォッチ
スミス社は軍用のオフィシャル・ウォッチを1950年代と1960年代(1970年まで)に2種類生産していました。今回、紹介させていただくアイテムは1968年に発行されたアストラル・ムーブメントが搭載されたモデルです。

■頑強なSS製ケース
ケースはフル・ステンレス・スチール製の極めて頑強なもの。裏蓋はスクリュー・バック式でパッキン付きの防水、防塵機能付で、竜頭も二重構造の防水、防塵性に優れた構造です。裏蓋を開けると、内部には防塵用のダストカバーが装備されています。








■ムーブメントはハック機能付き

ムーブメントには、英国製アストラルの末期モデルに搭載されていたハック機能付センター・セコンド・キャリバーが搭載されています。ハック機能とは竜頭を引っ張った時に秒針が止まる機構で、秒単位の時刻設定が可能です。また、英国チェルトナム製17石ムーブメントの中では、最も熟成が進み、振子の軸受に耐震機構やチラネジを持たない工作精度の高い振子など、最も高性能な英国スミス社製のキャリバーと言えるでしょう。



■高性能かつヘビー・デューティー
さすがに、本物の軍用だっただけに、その高性能かつヘビー・デューティーであることにおいては、スミス社製腕時計の中ではナンバー1と言えます。今では、そのデザイン性も手伝い、スミス愛好者だけにとどまらず、広くヴィンテージ・ウォッチ愛好家の羨望の的となっています。
★今回はサマーセール対象品ですのでお見逃しなく!


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2017年7月16日日曜日

スミスの正しい使い方と注意点



■スミス社製手巻式腕時計の使い方
ここでは、戦後のスミス腕時計の中でもハイグレード・モデルと呼ばれている、「1215」「デラックス」「アストラル」「エヴェレスト」そして「インペリアル」の使い方について解説します。

■竜頭の働き(動力用ゼンマイの巻き上げ)
スミスに限らず手巻式の腕時計は、時計の右側にある竜頭(リューズ)と呼ばれるつまみを手で回すことにより、ゼンマイが巻かれ、ゼンマイに蓄積された動力により針を動かすことが出来ます。

■竜頭の働き(時刻設定)
竜頭を手前に引っ張り出して、ゆっくりと回すと針が動き、時刻設定することが出来ます。この時、反時計回りに回すと時計の進行方向へ、時計回りに回すと逆方向へ針を動かすことが出来ます。


■ゼンマイの巻き方
竜頭を押し込んだ状態で、時計回りと反時計回りを交互に繰り返すように巻いて、巻上げが重たくなったら巻上げ完了です。

★★★★★★★★★ワンポイント・アドバイス★★★★★★★★★

◎お薦めの巻き方!
スミスの腕時計は基本的にゼンマイをいっぱいまで巻いていただくと、30時間動作いたします。ただ、ゼンマイを常にいっぱいまで巻いてご使用いただくと、ゼンマイに大きな負担がかかります。つまり、8割ほど巻いてお使いただくと約24時間動作し、ゼンマイが格段に長持ち致します。
◎こうすれば簡単!
竜頭の巻き方は個人差がございます。停止状態から、いつもの巻き方で一杯まで巻いてみます。その際に、何回巻けるかを数えていただきます。例えば、それが30回でしたら、次回からその8割に当たる24回巻いていただくと約24時間動作してゼンマイも長持ちするというわけです。


■時刻設定
竜頭を引っ張り出した状態で、ゆっくり回して、合わせたい時刻に長短針をセットし、最後に竜頭をゆっくり押し込みます。
※どちらに回しても時計が壊れない仕組みになっています。近道を選ぶと良いでしょう。

★上の動画をご覧いただくと、より分かりやすいと思います。

■使用上の注意点
①衝撃に弱いので落としたり、ぶつけたりしないように心がけましょう。
②防水機能が弱いため、水分の侵入に気を付けて下さい。
③ゴミの侵入は故障の原因のNo.1ですので、風の強い日の使用はひかえましょう。
④磁気の影響で狂いが生じやすいので強い磁気のそばには置かないで下さい。

◎神経質になり過ぎず楽しく使いましょう!
上記の注意点を読むと、気を使い過ぎて、楽しく使えないように思ってしまうかもしれません。でも、これらの注意点は現代の時計にも当てはまる常識的な心配りだと思います。
そして、ヴィンテージ・アイテムを使うということは、その製品が生まれた時代を感じることでもあるのではないでしょうか。その時代にタイム・スリップしたつもりで、楽しんで使ってみましょう。


2017年7月15日土曜日

スミス機械式腕時計入門その1「アンティークとヴィンテージ」

 

■スミスはアンティーク、それとも、ヴィンテージ
骨とう品や少し昔の製品をアンティークやヴィンテージと呼びますが、スミスの時計はどちらが正解なのでしょうか?
上の写真の時計はどちらもスミス社製ですが、左の腕時計は1890年代に生産されたアンティーク・ウォッチ。そして、右は1960年に作られたヴィンテージ・ウォッチです。
つまり、スミスの時計の中には、アンティークとヴィンテージの両方があるのです。

■アンティークとは
アンティークとは、本来、生産後100年以上が経過した製品に対してつけることのできる名称です。骨とう品=アンティークと思われがちですが、西洋では古くから100歳以上の製品のみをアンティークと呼んでいます。

■ヴィンテージとは
それでは、ヴィンテージはというと、生産後25年以上が経過した製品に対してつけることのできる名称です。つまり、スミスの殆どはヴィンテージ・ウォッチということになります。

■英国のアンティーク・ショップで見つけたAAバッジ
英国に行くと、古い村や町で、アンティーク・ショップを見かけることが多く、ついつい中を覗いてみたくなります。何か掘り出し物はないだろうかと、店の扉を開けてみると、魅力的なアンティークが沢山並んでいて目移りしてしまいます。そんな中に1940年代に使用されていたAA(日本のJAF)のカーバッジを見つけました。意地悪く「このバッジはアンティークじゃなくて、ヴィンテージですね?」と尋ねてみると「いや、40年後のアンティークさ!」と、さすがユーモアたっぷりの英国人。